Wnt研究会とは
Wntシグナルは、組織・器官の形成や恒常性維持に重要な機能を果たし、その異常は先天性疾患やがんなどの様々な疾患の原因となるとともに様々な発生現象の制御にも深く関わっている。Wntの発見から40年が経過し、Wntシグナルに関する研究領域は大きく拡大したが、新たな解析技術の登場や先進的な分野横断研究により、Wntシグナル研究に新たな潮流が生まれつつある。
国内のWntコミュニティでは、コロナ禍以前である2016-2018年度の毎年度、研究会を開催してきた。しかし、コロナ禍の影響を受けて、2019年度は計画できず、国立遺伝学研究所の支援のもと準備をしていた2020年度開催分は2021年1月にオンライン開催とせざるを得なかった。今回、理研BDRの森本充博士らの協力を得て、BDR(神戸市)にてWnt研究会を対面開催することで、コミュニティの活性化を図ると共に、特に大学院生およびポスドク等の若手研究者を中心に研究成果の発表と交流の機会を設けることを主眼とする。上記の通り、Wntシグナルに関する研究領域は多岐にわたるが、参加者に守秘義務を課すことで、各領域でWntシグナル研究を進める研究者が未発表のデータも積極的に共有し、議論する場を提供したい。
<特別講演> 高田 慎治 博士
細胞の社会性はWntリガンドによってどのように制御されるのか?
---モルフォゲンモデルの彼方に
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12月7日12時締切
ベストプレゼンテーション賞を受賞された中山彰吾さん(理研BDR)
オーガナイザー
三井 優輔
NIBB
学部生の頃からWntタンパク質そのものを可視化して分布を観察することで、その働き方、メカニズムを調べてきました。
ここしばらくは細胞の方向性の一種である平面細胞極性に魅了され、研究を進めています。
Researchmap:
菊池 浩二
熊本大学発生医学研究所
京都大学大学院にて博士(医学)を取得。
Wntとの出会いは菊池 章 先生の研究室でポスドクとしてお世話になった時に。
以降、微小管とWntシグナル経路の連関が様々な細胞極性の形成・維持に関わる事に着目して研究を進めています。
Researchmap: http://researchmap.jp/read0147459/