NGS発生生物学現場の会2022
招待講演者
安齋 賢(あんさい さとし)
東北大学 大学院生命科学研究科
2016年、京都大学大学院農学研究科においてメダカにおけるゲノム編集技術の研究によって博士(農学)を取得。同年、日本学術振興会特別研究員(PD)として国立遺伝学研究所生態遺伝学研究部門に所属し、メダカ科近縁種群の性的二型の進化機構の研究を開始する。ここから独学でNGSデータを用いたゲノム解析を始める。その後、基礎生物学研究所・助教を経て、現在は東北大学大学院生命科学研究科・助教。近年は、配偶者選好性の多様化をもたらす分子神経基盤の解明や、種分化をもたらす染色体構造変異の同定・操作にも興味がある。
尾崎 遼(おざき はるか)
筑波大学 医学医療系/人工知能科学センター
2015年に東京大学新領域創成科学研究科情報生命科学専攻博士後期課程修了(博士(科学))。専門はバイオインフォマティクス。2018年より准教授(テニュアトラック)として研究室を主宰。多様な転写制御現象や細胞間相互作用の解明を目指し、塩基配列、1細胞オミクス、空間トランスクリプトームといった生命科学データの情報解析手法の開発や応用に取り組んでいる。最近は研究自動化にも取り組んでいる。
鹿島 誠(かしま まこと)
青山学院大学 理工学部 化学・生命科学科
2016年、京都大学大学院理学研究科において、日本学術振興会特別研究員(DC1)としてプラナリアの成体全能性幹細胞の研究を行い、博士(理学)を取得。同年、CREST研究員として龍谷大学食と農の総合研究所に所属し、多検体・低コストRNA-Seq技術の開発し、RNA-Seqを用いた野外におけるイネの環境応答の研究に従事した。2019年からは、青山学院大学理工学部・助教として、多検体RNA-Seqを利用して生命現象を視るスタイルで、プラナリアの幹細胞やゼブラフィッシュの性決定過程研究を行っている。
田崎 純一(たさき じゅんいち)
花王株式会社 安全科学研究所 チームリーダー/主任研究員。
京都大学大学院で発生生物学の博士号を取得。博士課程では日本学術振興会特別研究員として、プラナリアの初期再生を司るERK, JNKシグナルの研究をした(阿形清和 教授)。また日本学術振興会海外特別研究員として、Wright State Universityにて表現型可塑性をキーワードにプラナリアの有性生殖におけるRNA転写後制御の研究をした(PI:Labib Rouhana博士)。現職では、ゼブラフィッシュ胚を用いて催奇形性評価代替法の開発と環境要因による先天性疾患の予測や診断に向けた研究を行う。Current Research in Toxicology (Elsevier)のEditorial Boardメンバー。